ロイヤル幼稚園

目次

 

はじめに

現BO3環境で多発しているロイヤルミラーのゲームの進め方について考える。自分のためにまとめたメモのようなものなので悪しからず。 

 

 

デッキリスト

今回はこのリストを使って考察をする。

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ゲームプランの取り方


ロイヤルミラーのゲームプランは大きく2通りに分かれる。

  1. レイサム着地からのリーシャプラン
  2. リオード、剣舞によるボード制圧プラン

それぞれのプランについて簡単に説明する。

 

  • レイサム着地からのリーシャプラン

8t以降のレイサム着地を見据えたゲームプランである。相手にレイサムを強く置かせず、自分のレイサムを安着させるプレイが必要になる。レイサム着地後はドラゴンナイツや剣舞、オクトリスで盤面を返しつつ、セリアや10t以降のリーシャでリーサルを狙いに行く。キーとなる8t、10tを先に迎える先攻側が有利な展開になりやすい。

 

  • リオード、剣舞によるボード制圧プラン

4tまでにリオードをプレイし、剣舞やリーシャをリオード進化に合わせ、ボードを制圧するプランである。後攻側がわかりやすく捲れるプランだが、ハンドの要求値が高くこのプランを取れることは少ない。

 

要するに基本的にはレイサム着地プランを見据えてゲームを進めるが、後攻側は積極的にリオード剣舞プランを狙いに行く必要があるということになる。

 

抽象的な話になるが、今期のロイヤルミラーは有利状況では丸い択、不利状況は強い択を取る必要があるとされているので意識するといい。ロイヤルは盤面を返す札が豊富なため、リソースを吐いて強く返しても結局盤面は取り返される。逆に弱く返すと切るカードがなく、プレイが歪むことが多々ある。

 

プランを遂行するための各ターンの思考


ここまでに説明したゲームプランを遂行するために必要な各ターンのプレイについて考える。

 

はじめに、各々のターン中に考えるべきことをまとめておく。

  1. 自分のプレイできるカードの洗い出し
  2. それらのプレイに対する相手側の強い返し
  3. 次のターンその返しを受けられるか
  4. 相手のハンドの推測 

1~3は 自分のターン中に考えるべきことである。

この思考時間を短縮するために、ある程度は知識として知っておく必要がある。この作業は相手のターン中にもできるが、相手のプレイやトップに左右される為効率が悪い。

4は相手のターン中に考えるべきことである。

知識があるほど相手のプレイからハンドが推測できるようになるので、知識として持っておくことは大切になる。

 

ここからは各ターンのパターンを考察するが、暗記するのではなく、その都度考えることが大事である。


1〜4t

先攻側は3/2/3+4tを埋める動きを最重要視

後攻側は4tの2コス剣舞を構えつつマナを埋めることを意識

 


1tで考えられること

1コストフォロワーは出すか

先後問わず出さない。1tで場に出る1コストフォロワーにはライフを削る役割しかないが、このデッキの1コストフォロワーは他に有用な場面が多々存在する。

  • リーシャの起動
  • セリアやレイサムとのくっつき
  • 1点除去
  • エンハンスでのプレイ etc.

白黒を開くか、何を取るか

1tの白黒は必ずプレイし、概ねイメラをチョイスする。マグナスをチョイスするのは先攻でハンドにリオード剣舞があるときくらいである。マグナスをチョイスしない理由は以下の通り。

  • 先4マグナスは進化で踏まれるだけなのでイメラのほうが概ね強い。
  • 後4マグナスは先4レイピアという大裏目が存在する。
  • 5t以降では進化を切らないと弱い。
  • そもそも剣舞にしか強くない。

 

 

先攻2tに考えられること

 このターンにできることは、

  • 2コストフォロワーを出す
  • パスする

の2通りである。なぜパスをするのかということに焦点を当て、話を進める。

まず、2パスをするメリットはバリューカードを温存できるという1点になる。2パスを考える上ではパスするテンポロスとこのリソースアドバンテージを天秤にかける必要がある。

 

はじめに、無条件で2パス(リオードは出す)する場合があるので述べておく。

手札にイメラと3/2/3があり、レイピアがない場合である。この場合2コスフォロワーをプレイしてしまうとリオードでイメラをすかされ、リソースを失った上にボードアドバンテージを取れない最悪の状況になる。

 

このデッキに採用されている2コストフォロワーはレイピア、従者、セリア、リオード、キャノスマ、レイサムの6種である。この6種を分類すると次のようになる。

  1. レイサム
  2. 先4で強いバリューカード→レイピア、キャノスマ
  3. 先4以外で強いバリューカード→セリア
  4. その他→リオード、従者

上にあるカードほど2tにプレイしたくないカードである。順に説明する。

 

レイサム

このマッチの軸といえるカード。8で切りたいがサーチカードであるアイテールが7t以降で弱いため、引き込んだレイサムは慎重に使う必要がある。後2の従者も裏目になるので優先度が低い。

 

レイピア、キャノスマ

先4でプレイしたい2枚だ。最初に話した通り先4を埋めるカードは重要なため極力4で切りたい。

 

セリア

エンハンスが強いカードではあるが、プレイするのは終盤になることが多いため2tのプレイも許容される。

 

リオード

 4tまでにプレイしたいカードである。先2で置くとテンポロスをするため、3、4tでプレイするタイミングがある場合、他の2コスからプレイしたほうがいい。

 

従者

2tに積極的にプレイしたいカード。プレイが遅れるほど、バリューが下がる。

 

下の3種は先2でプレイしてもいいカード、上の3種はパスを考える必要のあるカードということになる。プレイの優先度は従者>セリアとなる。リオードは手札に3,4tのカードが見えている場合、セリアより優先してプレイすべきである。従者との比較は、4剣舞を受けられるかが焦点になる。

 

 2tにプレイできるカードがレイサム、レイピア、キャノスマのみだった場合について考える。

 

手札に3/2/3がある場合

パス。2コスを3/2/3で踏めるため最小限のテンポロスで済むことが多い。

 

手札にイメラがある場合

パス。3tのトップ3/2/3を確認してからのプレイでいい。

 

それ以外

レイサム>キャノスマ>レイピアの優先順位でプレイ。3tも4t弱いと勝てないためこの優先順位になる。

 

 

後攻2tに考えられること

 先攻とは違い、パスの選択肢がない。そのため、2コストフォロワーの優先順位に着目して進める。

 

後4でプレイしたいカード

 セリア、従者が該当する。エンハンスがなく剣舞と一緒にプレイできるのがこの2枚である。(レイサムは上記の通りプレイしたくない上に進化3/3なので弱い。)後4で切りたいので優先順位は低い。

 

エンハンスが強いカード

 レイピア、キャノスマが該当する。先攻時に比べるとプレイの優先順位が上がる。

 

レイサム

 先2従者に弱く、先2リオードに強い。先攻同様切りたくないカードだが、リオードが出てきた場合のみ優先的にプレイしたい。場残りが良く4tに効いてくる。

 

リオード

3コストが見えている場合に優先したい。それ以外では他の2コスからプレイしたほうがテンポアドバンテージを取れる。

 

上記の通り、相手の動きや手札に合わせてプレイをする必要があるためむずかしいターンになる。以下にまとめる。

 

  • 手札に剣舞がある場合、セリア、従者の優先度が下がる。
  • 先2従者に対してレイサムは出せない。
  • 先2リオードにはレイサムを最優先で出す。
  • 手札に3コストがある場合リオードの優先度が上がる。

 

先1白黒+先2フォロワーのパターン

先攻2tの説明でやりたくないと言ったプレイ。2t2コストフォロワー+3tリオードですかす。

 

 

先攻3tに考えられること

このターンのプレイは大きく2つある。

  1. 3/2/3のプレイ
  2. 2コス(+白黒)

 

3/2/3のプレイ

最優先でプレイする。オクトリスはエンハンスで打ちたい、リーシャをハンドに加えたいことから優先順位はアイテール>オクトリス。

 

2コス(+白黒)

2コスの優先順位は先2と同じ。白黒は1tと同じ。

 

 

後攻3tに考えられること

このターンのプレイは大きく3つある。

  1. 3/2/3のプレイ
  2. 2コス(+白黒)
  3. パス

 

3/2/3のプレイ

最優先でプレイする。(相手が白黒を開いてる場合を除く。)先3と同様に基本的に優先順位はアイテール>オクトリス。

先3と違い、例外になるのがセリア、従者がハンドになく、剣舞がある場合である。この場合、4tオクトリス進化+財宝カード+剣舞が刺さるパターンが多々あるため、どちらを優先するか考える必要がある。他に、後4キャノスマ+ボードのアイテール進化も考える必要がある。先5の剣舞をケアできる場合がある。

 

2コス(+白黒)

2コスの優先順位は後2と同じ。白黒は1tと同じ。前述の通り、イメラをリオードですかすパターンがある。

 

パス

相手が白黒を開いている場合に発生する選択肢。イメラはすかせるが、テンポロスをする上に先4レイピアが大きな裏目になるためハンドと相談してということになる。ハンドにワルツやイメラがある場合、レイピアマスターに対処できるためパスが正当化されやすい。後4に2コス+剣舞ができる場合はイメラを誘うため、カードをプレイした方がいい。

 

 

4tに考えられること

分岐が多すぎる為選択肢の確認にとどめる。

 

先4にできる動きを考える。

  • レイピア、キャノスマ、イメラ
  • 2コスト+2コスト
  • 3(+白黒)

基本的に1つ目の4コストのカードをプレイできるように、3tまででカードを切る。レイピアはワルツや蛇剣に弱く剣舞に強い。他の2枚はその逆。相手が白黒をプレイしている場合、この2点を意識した上で返しのイメラにも対応できる択を取る。

 

後4で強い動き。

  • 2コス+剣舞
  • イメラ
  • ワルツ+魔弾(2+蛇剣)
  • キャノスマ+アイテール進化

盤面にリオードがある場合、リオード進化にくっつけるのが強い。ヴェイン、リーシャ、剣舞でつまない選択肢を選ぶ。従者+剣舞は先5リーシャと相打ちできる。

 

 

5t以降

ここからはリオードプランでゲームを決めに行く、またはトレードを重ねてレイサムに繋ぐフェイズに入る。まず、リオードプランに触れておく。

 

リオードプランについて

リオードは潜伏させる?動かす?

基本的には潜伏させる。このマッチでは剣舞がカギになっているため、常に体力5を盤面に維持することが大事になる。また、潜伏させることで常に剣舞の打ち先を用意できていることになり、ゲームを優位に進められる。ゲームプランのところで話した、弱く返すと相手のプレイが歪むということにも潜伏プランは合致する。

 

いつ潜伏を解く?

中型フォロワーが並び、剣舞を強く使われないタイミングがあれば動かしていい。

 

剣舞ケアの2面潜伏

相手がカードを潜伏している場合や、7tのドラゴンナイツ進化+剣舞を警戒する場合、リオードのほかに指揮官を1枚潜伏させるのが有効。リーシャが特に強い。

 

8tまでのトレード

 レイサムまでの準備をする時間になる。レイサムを置くためのボードを維持しつつ、レイサム後に強いカードは温存する必要があるためプレイの選択が難しい。

トレードの中心になるのはリーシャと使途である。中でも使途はレイサム後にバリューが下がるカードなので積極的にプレイしたい。

 

ここからはこのフェイズでよく切るカードの解説に入る。

 

簒奪の使途

進化後フォロワーの処理や、リーシャの処理などに使う。基本的には進化を温存しやすいカードではあるが、返しのリーシャが重い場合は進化置きをする必要がある。リーシャを返すカードが見えている場合は、進化を切らないでリーシャを誘ったほうがいい。リーシャのほうがレイサム後の価値が高いため、アドを稼げる。レイサム後に使いづらいカードなのでなるべく6、7tに切りたい。靴は温存できる場合、9tにレイサムに使えることがある。

 

リーシャ

5t以降は常に意識をしなくてはならないカードである。進化権を温存しながら強力な盤面を作るのでプレイをするとEPに差が付きやすい。しかし、ミラーマッチでは使途や剣舞のケアが必須であるため、進化を切らなくてはいけない場面が多い。リーシャに対する回答がない状況ではケアが必須である。5/5が突進する性質上、アタックとヘルスがともに5以下であるフォロワーを置かなければリーシャは出てこない。場に小型フォロワーがいる場合は、相手のフォロワーにあてておく必要がある。

 

剣舞

常にケアしなくてはいけないカードだが、盤面にフォロワーを残さなければ強く打たれることはない。次項で説明するが7tの剣舞は強力。

 

まとめ

 ここまでの説明の通り、このフェイズのトレードの中心は使途とリーシャである。使途はリーシャを誘いやすく、リーシャの処理をしやすいカードであるため、一方がリーシャをプレイしもう一方が使途をプレイすると言った展開に持ち込めることがある。当然、使途をプレイする側が優位に立つ。このように相手にはリーシャを吐かせ、自分は使途をプレイするための盤面づくりが重要になる。ただし、自分の動きが弱いと相手もすることがないし、その返しで有利盤面を作れることがあるという意識は重要である。(先6進化フォロワーに対して進化相打ちをすると先7で使途やアイテールが出て来て、それをリーシャで返すとレイサムターンに優位に立てるなど。)

 

7tにするレイサム前の盤面づくり

 先攻側

後7で強い盤面を作らせないことが大事になる。警戒すべき後7の動きは後攻側の説明を参照。

最も注意すべきはリーシャである。リーシャで進化温存しつつ必殺を置かれると、先8でレイサムを置けない上に後8に着地されやすい。

進化権を使い切って強い盤面を作られる分には問題ない。オクトリスやドラゴンナイツでお茶を濁しあった後先攻がレイサムを置く展開になる。

また、レイサムを7tアイテールでサーチする場合、6tまでに白黒でイメラを加えられていると、ボードを維持できる。

 

後攻側

とにかくリーシャを置く。(それまでに盤面制圧ができているのであれば押し切ればいい。)置けない場合はレイサムの返しにレイサムを置けるように盤面を作る。先8のレイサムを牽制できるカードは他にもあるのでまとめておく。進化権を残せる場合以外は、次項に示す先8の強ムーブのケアができる択を選ぶ必要がある。

 

 

リーシャ+兵士

進化権をレイサムに残しながら、先8レイサムを牽制でき後8レイサムが概ね保証される。リーシャ+1+アサシンは相手のハンドに剣舞がない場合勝ちに直結するので狙う価値がある。リーシャ+アサシンは盤面に干渉できないため、先8剣舞後8レイサム進化先9レイサムなどで破綻しないよう考える必要がある。

 

中型指揮官+アサシン

リーシャのところでも触れたが先8の剣舞は警戒する必要がある。(大体オクトリス剣舞。)

 

ジークフリート+剣舞

パーシヴァル進化のほうが打点が出る為そちらを選ぶことも。ジークフリートを出した場合、弱い盤面で返ってくることが多い。強い返しは、オクトリス剣舞ジークフリートパーシヴァル。

 

レイピアマスター

ジークフリートの下位互換のような択。レイサムは許さないのであり。

 

アイテール進化+キャノスマ

体力を高く維持しながらボードに打点を残す択。先8剣舞に耐えている、または打たれても返しがあるか、後8レイサムで先8レイサムの除去が間に合うかを考えてプレイする必要がある。

 

白セリア

シールドガーディアンは評価できる。

 

 

8t以降のプレイ

ここからは、さらに盤面の除去力が上がる。そのためボードを強く作る必要はなく、リソースの温存やフェイスへの打点に注力する必要がある。除去をしつつも、余計な展開はしないという意識である。以下にターンごとに警戒すべきプレイをまとめる。

 

8t

レイサム

一番プレイしたいカードである。除去はほぼ必須。

 

ドラゴンナイツ

ジークフリート+パーシヴァルorランスロットというチョイスが基本になる。ロイヤルの終盤戦は縦の動きが強いため、それを許さないジークフリートは強力である。除去が必要か、そうでないかで使い分ける。ジークパーや剣舞で返すことが多い。

 

オクトリス+アサシン

剣舞がない場合、守護を置くか横展開をするかで受けるしかない。ただし剣舞に滅法弱いため注意。8tオクトリスは靴をハンドに加えて9tレイサム靴につながる可能性があるので頭に入れておくといい。

 

オクトリス+剣舞

レイサム前の横展開を咎められる。必殺でない縦の動きに対してはぶつかりに行ったほうが剣舞を温存出来て強いことが多い。(体力はそれほど気にしなくていい。)

 

 

9t

レイサム+靴

突進してくる。

 

 

キャノスマ+セリア

レイサム下10点。10tだと11点。

 

レイサム下での潜伏

次のターンリーシャを起動する。剣舞の打ちどころか。マグナスをプレイすると必ず10tまで残る。

 

10t

 リーシャ

 ライフレースを加速させる。相手よりも早く、多く、リーシャをプレイしよう。盤面にナイト以外のフォロワーを残すとリーシャの起動に使われる為注意。

 

 

マリガン

 ロイヤルミラーの進め方がわかったところで、マリガンについて考える。

と言いたいところだが疲れたのでおしまい。